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世界と戦う企業
現在私はクラウド型ID管理や統合認証を行う米国のセキュリティソフトウェア製品を日本のお客様に提供する仕事を担当しております。サイバー攻撃が複雑化・多様化している昨今、セキュリティ対策の重要性が高まる一方で、まだまだ対策が不十分な企業が多くあります。そのような企業の機密情報が外部に漏洩しないようにするだけでなく、セキュリティを強化することにより、更にITに投資したり、DXを推進したりできるようお力添えすることをミッションとしています。
私は入社二年目から、現在担当している仕入先メーカーの製品に関する責任者、いわゆるプロダクトマネージャーに任命されています。プロダクトマネージャーとは、仕入先メーカーとの関係構築を始め、販売戦略の策定や拡販活動の実行など、お客様や仕入先メーカー、パートナー企業との各種調整をしながら、幅広い業務を行います。担当する製品やソリューションがマーケットで広く採用されるかどうかは、自分のパフォーマンスが大きく影響しますので、大変やりがいのある仕事だと強く感じております。
マクニカで取り扱う製品は、ほとんどが海外の最先端技術です。これらの製品を日本市場に展開していくためには、ただお客様に提案活動を実施しているだけではうまくいきません。仕入先メーカーが開発した製品は全ての国々で共通して使用できる製品ばかりではなく、日本のお客様の要望に完全に一致しない製品であることも多々あります。
私はそういう時にこそ、マクニカの価値を発揮するチャンスだと考えているのです。日本のお客様が持つ課題を細かく把握し、仕入先メーカーに対して、追加の機能実装や機能改善のリクエストを行っていくことで、海外製品と日本市場のニーズのマッチングを図っていきます。しかしながら、仕入先メーカーへリクエストを通すことは容易ではありません。日本のお客様の要望を正確に伝えつつ、仕入先メーカーが我々のリクエストに応えることでどのような「メリット」があるかをロジカルに訴求していく必要があります。時には仕入先メーカーのエグゼクティブに直接交渉を行う機会もあります。それまでには膨大な準備が必要ですが、自分の力で交渉を成立させ、日本市場への製品展開を実現できると、社会に貢献していると実感することができます。
プロダクトマネージャーを担当し、仕入先メーカーやお客様との関係を築いていく中でさまざまなことを学ぶことができました。自分でもビジネススキルは向上していると感じていますが、その中で特に身に着いたと感じるものはお客様の抱える課題に対する「嗅覚」です。お客様と打ち合わせを重ねていく中で、お客様が抱える課題は単一ではなく複数に跨ることがわかってきました。私はこれまで特定の製品で解決できる提案に注力してきましたが、今後はより多くのお客様に貢献するためにも、マクニカが取り扱う複数の製品を組み合わせたソリューション提案ができるようになりたいと考えています。個別ではなく、包括した提案を行えることは、自社製品を開発している「メーカー」ではなく、多数の製品を提供できる「商社」である我々だからこその価値だと思います。