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若手人材が活躍する企業
当社の設計部は意匠、構造設計をはじめ、いくつかの部署に分かれているのですが、私の部署は主に空調、衛生、電気などを扱う「設備設計」を担当しています。その中で私は主に、「六本木ヒルズゲートタワー」と「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」という2つの既存施設と、新規プロジェクトにおける空調および衛生を担当しています。
既存施設に関しては、不具合があったときの改修工事に加え、経年劣化した機器の更新等のリニューアル工事を行います。新規プロジェクトでは、パートナーである設計事務所の方々と一緒に設備の設計を進めています。特に後者に関しては絶え間なく新たな要望が出てきますし、社会情勢も日々変化していきますので、検討に検討を重ねてようやく着地点を見つけるという慎重かつ長期的な作業になります。
私が仕事を進める上で心掛けているのが、パートナーの皆さんに対して自分の意思を明確に提示することです。異動してきた当初は自信がないうえに、パートナーの皆さんは私より経験のある方たちだったので「上長がそう言っていた」「会社の方針だから」という伝え方で意見を述べていたのですが、それだと皆さんに熱意が伝わらず、業務自体もうまく進みませんでした。ところが、「私はこうしたい」と自分の想いを伝えるようになると状況が一転しました。このような意識の変化を後押ししてくれたのは、パートナーの皆さんでした。「岡本さんがやりたいことを言ってくれれば、こっちも一生懸命やります」と言ってくださったのが今も胸に残っています。
現在は入社5年目で、現部署に異動して3年になりますが、大きなプロジェクトの設備設計という業務を、年次の若い私に任せてもらえるのはありがたいと思っています。もちろん、わからないことも多いので、ベテランの先輩方に相談することもあります。先輩方も親身になって話を聞いてくださるので、職場環境に本当に恵まれていると思います。
この仕事のやりがいを挙げるなら、成果物が目に見える点でしょうか。自分が携わった設備のもとで、入居者さまが気持ちよく働いている様子を見ると大きな自信になります。今でも忘れられないのが、六本木ヒルズゲートタワーの大きなシステム変更の工事を担当したときのことです。1年にわたる長い工事だったのですが、社内にもパートナーさんの中にも同様の工事の経験者がおらず、誰にも頼れない状態で陣頭指揮を執らねばならない状況で、本当にできるか、不安になったことがありました。それでも各パートナーさんがそれぞれの得意分野を持ち寄り、私がそのまとめ役をやらせていただく形で、皆で協力しながら手探りで乗り越えていこうということになり、なんとか工事を無事に完了することができました。無事終了し、「よく頑張ったね」といろいろな方に言われたのが嬉しかったですし、大きな自信にもなりました。
かつては「自分の力で頑張らないと」と気負ってしまっていたところがあったのですが、今は周囲の方々に「助けてもらう」ことがうまくなってきたのかなと感じています。設備の仕事はとても奥が深く、難解な世界ですので、わからないことを正直に話し、得意な人に助けていただくことが問題解決の近道になります。以前は、自分でも何がわからないかがわからないこともありましたが、誰に何を聞けばよいかが次第にわかるようになり、自然に人を頼れるようになりました。チームで仕事を進めるうえで重要なポイントがわかってきたことが、私が入社から5年間で一番成長したと感じる部分ですね。