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若手人材が活躍する企業
私の仕事は、金融ビジネスや制度などの動向に関する調査・分析やレポート作成です。例えば最近は、「株主優待廃止動向とその株価等への影響」をテーマにレポートを執筆しました。執筆テーマは自身の関心領域と読み手のニーズを踏まえて、自分である程度自由に決めることができます。官公庁などから受託した案件に基づいて調査を行う「受託調査」という方法をとっている企業も多い中、大和総研では社員自らがテーマ選定を任せてもらえるケースが多いので、やりがいに繋がっていると感じます。
この仕事の魅力は、新人時代から自分の名前で仕事ができること。自身の名前で発信したレポートを読んでいただいた各分野の関係者から、ご指名で様々なご依頼をいただくことも珍しくありません。例えばメディア記者からの取材依頼、出版社からの寄稿依頼、外部金融機関等からの講演依頼、官公庁・政治家へのレクチャーなどのご依頼があることも。実際に私が初めて作成したレポートの公表後には、出版社からの寄稿依頼や大和証券のお客様向け勉強会の講師依頼を受けたほか、一部書籍の執筆・出版にも携わることができました。このように、新人・若手であっても自分の名前で情報発信をして、その結果様々な仕事に発展し得るのがこの仕事の面白いところですね。そのほか、自分のレポートが金融機関トップや政府関係者が読んでいることもあり、自身の分析によって社会的なインパクトを与えられる可能性がある点も魅力です。
入社後、一番苦労したのが最初のレポート執筆です。大学で学んだ論文の書き方とシンクタンクのレポートの書き方は大きく異なり、書き上げるまで半年を要しました。大和総研では新人時代にOJTチューター(業務を指導してくれる先輩社員)がつきますが、チューターに原稿素案を持っていくと、原型を留めないほど赤字で返されたことが何度もありました。ただこれは新人誰しもがぶつかる壁だそう。胃が痛くなることもありましたが、逆に赤字で一つ一つ改善すべき点を指摘してもらえて、チューターの面倒見の良さを感じましたね。この経験がレポート執筆の基礎になっているのは言うまでもありません。今では1ヵ月に1本程度のペースで執筆していますし、後輩にアドバイスを求められることもあります。
「金融調査部というくらいだから、大学時代は金融分野を学んでいないとダメなのでは」と思う方も多いようですが、全くそんなことはありません。私自身も学生時代は政治学を学んでおり、金融分野とは全く関わりのない分野を専門にしていました。そんな私でも、入社してから新人研修やチューターからの指導を受け、先述した多様な仕事にも携われています。また、同じフロアには数十年間同じ分野を専門とする上司や先輩がたくさんいるため、分からないことを質問すれば必ず答えを返してくれる環境も整っています。私は学び続けることがこの仕事をしていく上で、とても重要だと思います。知的好奇心がある方であれば、大学時代の専攻は関係なく、成長・活躍できるはずです。